デッキリスト(バント①)
2018年3月16日
搭載コンボ
- ジェネラル(1)
- クリーチャー(12)
リシャーダの巾着切り / Rishadan Cutpurse
- インスタント(20)
ミューズの囁き / Whispers of the Muse
- ソーサリー(9)
- エンチャント(14)
- アーティファクト(12)
- 土地(32)
知られざる楽園 / Undiscovered Paradise
セファリッドの円形競技場 / Cephalid Coliseum
森 / Forest(2)
平地 / Plains(2)
島 / Island(4)
カバ・アラーム
マナ・クリーチャーから緑マナを生み出す→Phelddagrif の起動型能力を使いカバトークンを生成→侵入警報 / Intruder Alarm の効果でマナ・クリーチャーがアンタップ
この繰り返しで「対戦相手に」無限クリーチャーが発生
マナ・クリーチャーは 極楽鳥 / Birds of Paradise でも Fyndhorn Elves でも、タップで緑マナを生み出せるものであれば何でも可。貴族の教主 / Noble Hierarch もFoilなら旧枠が用意できる。
侵入警報 / Intruder Alarm さえ何とかできれば、あとのパーツはジェネラル+マナ・クリーチャーなので結構揃え易いコンボなのだが、まだ「対戦相手の」無限クリーチャーをどう利用するかという問題が残っている。
ここで考えられる選択肢は2つ
発生させた無限クリーチャーを取り上げ、それらで殴り勝つという戦法。インスタントサーチの補助として 商人の巻物 / Merchant Scroll も同時に採用したい。
対戦相手のターン中に無限クリーチャーを発生させれば、召喚酔いの影響で攻撃できないためターン終了時には無限ダメージが発生する。最初はクラフト系無限クリーチャーコンボとディスシナジーを起こすかと思っていたが、アンタップ状態でないとダメージが発生しないので基本的には問題無い。
無限クリーチャーの陰に隠れて忘れてしまいがちだが、マナ・クリーチャー以外のクリーチャーも無限にアンタップされる。これを利用すれば、マーフォークの物あさり / Merfolk Rooter でデッキを掘り進めてフィニッシュ用のカードを探しに行くこともできる。さらに、放蕩魔術師 / Prodigal Sorcerer a.k.a.「ティム」で無限にダメージを飛ばすこともできる。もちろん、錬金術の研究 / Hermetic Study a.k.a.「ティム製造機」も使える。
ちなみに、フィニッシャーを用意できなくても 魂の管理人 / Soul Warden をコントロールしていれば、無限クリーチャーからの無限ライフゲインとなり、ダメージ等では負けなくなる。
かと思ったが、その後に無限カバトークンの攻撃を受けてライフゲインと同じだけライフロスすることになる。
パララクス補充
上記2枚に パララクスの潮流 / Parallax Tide も加え、それらを 補充 / Replenish で墓地から直接場に出して盤面を制圧する
というのが元の形だが、ここでは追加の2枚はそこまで重要ではない。パララクスの波 / Parallax Wave 自身がクリーチャー化するのを利用して、その起動型能力を無制限に使うことがこのコンボの主目的で、これによりまず対戦相手の大抵のクリーチャーはゲームから永遠に追放できる。また、自陣のクリーチャーのCIPを無限に利用することもでき、これにより勝利することも可能となる。
採用候補のCIP持ちクリーチャーで、当ブログ的に最も評価が高くなるのは リシャーダの巾着切り / Rishadan Cutpurse で、無限CIPにより対戦相手のパーマネントを一掃できる。
タッチ緑にはなるが、併せて採用したいのが 花の壁 / Wall of Blossoms で、これにより任意に何枚でもドローできるようになり、場や手札に リシャーダの巾着切り / Rishadan Cutpurse がない場合でも簡単に用意できる。この場合、0マナアーティファクトを積極的に採用しておくことで勝負を一気に決められる可能性が上がる。水蓮の花びら / Lotus Petal や モックス・ダイアモンド / Mox Diamond といった、普段は扱いが難しいカードもこのコンボにおいてはかなり有効に機能する。このことを考えると マーフォークの交易商人 / Merfolk Traders については少し採用が躊躇われる。マナの伸びという面で劣るからだ。
コード・ステイシス
毎ターン 島 / Island などの青マナが出る土地を手札に戻してプレイし直すことで 停滞 / Stasis を維持
宿命 / Kismet が効いているので対戦相手は土地を手札に戻しても再利用できない。
こちらは 生命維持コード / Umbilicus の効果を逆手に取って、宝石鉱山 / Gemstone Mine や パララクスの波 / Parallax Wave を再利用することもできる。
他にこの手のコンボと相性の良いカードとして、煙突 / Smokestack が挙げられる。状況さえ合えば、自分への影響を最低限に抑えつつ対戦相手の体勢を崩すことも可能なので、覚えておきたい。
クロノステイシス
時エイトグ / Chronatog の起動型能力で自分のターンを飛ばし続けることにより、停滞 / Stasis のアップキープコストを回避→ずっと対戦相手のターン
というのが理想だが、実際にロックを維持し続けるのはかなり難しい。対戦相手に1マナでも残っていたら、エメラルドの魔除け / Emerald Charm や 四肢切断 / Dismember が飛んで来るし、マナが無くても安心できない。Contagion や 恭しき沈黙 / Reverent Silence のようなピッチスペルも存在するからだ。こちらが Force of Will などのカウンターを構えていたとしても耐え切れないことの方が多い。多人数戦だとほぼ不可能になるだろう。
バントカラーなら 真の木立ち / Sterling Grove をサーチカードとして使わず、エンチャント2枚を守るために置いておくという手もあるが、現実的ではない。
停滞 /Stasis のイラストを気に入って長い間搭載していたコンボだが、結局コンボとしてではなく、それぞれを妨害カードとして運用していた。時エイトグ / Chronatog は大体手札で腐っていた。
ちなみに、時エイトグ / Chronatog の代わりに 孤島の聖域 / Island Sanctuary を用いても似たようなコンボを成立させることができる。
ステイシス
停滞 / Stasis を利用したロックデッキの総称で、アンタップ・ステップを飛ばし続けることで対戦相手をロックし、ライブラリーアウトに持ち込むデッキ。当ブログでは最低限の実用性を備えたものを2種類ほど紹介する。
この系統のコンボでは、新たにプレイされるカードのアンタップ・インを阻害するカードが必要になる。
宿命 / Kismet は対戦相手にだけ制限を課すので、コンボと関係なく優秀な妨害カードとしてもカウントできる。ちなみに4、5版のカードテキストは現在のオラクルと異なっているので要注意。
根の迷路 / Root Maze は低コストという点が優れているが、自分にも影響が出るので採用はなかなか難しいかもしれない。
デッキの色に合わせてどちらかもしくは両方を採用ということになるだろう。
あと、コンボスタート時に対戦相手がフルタップしていないとロックが不完全なものとなり、そこから瓦解しやすい。そのため、多人数戦にはあまり向いていないコンボだと言える。
セカンド・チャンス
+航行長ハナ / Hanna, Ship’s Navigator
セカンド・チャンス / Second Chance 生贄で追加のターンを得る→航行長ハナ / Hanna, Ship’s Navigator で墓地から回収して再度唱えておく
この繰り返しで無限ターンが発生
簡単そうに見えるが事前準備が必要で、そのハードルがなかなか高い。
まず 航行長ハナ / Hanna, Ship’s Navigator の起動型能力がコストにタップを含むため、特殊な状況でもない限り前のターンまでに召喚しておかなければならない。ちなみにタップに加えて(1)白青のマナも支払わなくてはならない。
次に セカンド・チャンス / Second Chance 側の要請だが、アップキープ時にライフを5点以下にしておかなければコンボをスタートできない。バントカラーや白青だとその手段は ファイレクシアの処理装置 / Phyrexian Processor ということになる。ライフ5点という危険な状況に自ら持ち込んで過大サイズのミニオントークンを生成する準備までし、そこから更に無限ターンというのはリソースの無駄遣いも甚だしい。
それでも無限ターンのアドバンテージは圧倒的で、成立してしまえば勝利はほぼ確定する。余剰システムクリーチャー等でダメージを重ねていっても良いし、ミニオントークンを複数体生成してしまえば大ダメージも期待できる。
このコンボを採用する場合は 航行長ハナ / Hanna, Ship’s Navigator をジェネラルに据えておきたい。擬似的にコンボパーツの枚数を減らすことができ、更に他のパーツを墓地経由で揃えやすくなる。
問題は起動型能力のコストの重さと、白青というデッキカラー故のマナ基盤の脆弱さか。
エスパーカラーのデッキであれば ネクロポーテンス / Necropotence を筆頭にライフを削る手段はたくさんあるだろう。残ライフ5点の状態で無限ターンを守り抜けるのなら、採用してみても良いかも知れない。